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【行ってみた!】釧網本線①|車窓とローカル線の旅で味わう秘境時間の夫婦旅
釧網本線の線路沿いに広がる緑の牧草地

網走駅で朝の釧網本線に乗り込んだ時、窓の向こうに広がる景色がどんどん変わっていくのに気づきました。オホーツク海沿いの街並みを離れると、牧草地、森、湿原と、北海道の自然がスクリーンのように次々と現れます。観光列車ではない、ごく普通の普通列車だからこそ、地元の人たちの生活に自然と混ざる感覚が心地よくて。移動時間そのものが旅だったんだと、川湯温泉駅に着いた時に改めて感じました。

朝の網走から牧草地と山々を眺める

朝の網走駅から釧網本線に乗ったのは7月上旬のこと。乗客は地元の人たちがほとんど。観光地の混雑とは無縁で、席に座ってのんびり景色を眺めることができました。線路沿いに広がる広大な牧草地。その先には遠く山々が見える。本当に素敵な景色だったんです。窓を開けたら、北海道の大地の匂いが入ってきて、思わず深呼吸してしまいました。

北海道湿原地帯を走る普通列車の景色

車窓の風景が変わる、湿原とエゾシカとの出会い

列車が進むにつれて、景色は徐々に変わっていきます。牧草地から森へ、そして湿原へと。車窓の風景の変化を眺めていると、北海道という大地の多様性を実感できるんです。そして何度か、エゾシカを見かけることもありました。線路の近くで草を食べている姿を見た時は、思わず『あ、野生のエゾシカだ』と声が出てしまいました。普通列車だからこそ、観光地のように整えられていない自然の営みが見られるんだと思います。

川湯温泉駅周辺の硫黄の香りが漂う温泉街

川湯温泉駅での朝散歩

川湯温泉駅に到着したのは午前中のこと。駅を出ると、硫黄の香りが漂ってきました。温泉街らしい、懐かしい香りです。駅周辺をゆっくり朝散歩。観光客が本格的に動き始める前の静かな街並みを歩くのは、正直、気持ちがいい。地元の人たちが日常的に歩いている道を、ゆったりとしたペースで進む。そこには観光パンフレットには載っていない、ありのままの温泉街の風景がありました。

朝散歩で見かけたエゾシカのシルエット

無理なく楽しむヒント

釧網本線は便利で快適な移動手段ですが、時間帯によって列車の本数が少ないので、事前に時刻表をしっかり確認しておくことが大切です。朝早い出発なら、前夜に網走近辺に泊まるのがおすすめ。また、車窓を十分に楽しみたいなら、進行方向の左側(東側)に座ると、オホーツク海からの景色の変化がよく見えます。双眼鏡があれば、野生動物の観察もより楽しくなりますよ。帽子と水分補給も忘れずに。

大人旅のひとこと

ローカル線の旅って、本当に贅沢な時間だなあと思いました。観光地としてアピールされていない、ありのままの北海道の風景を眺めながら、地元の人たちと同じ列車に揺られる。そういう体験を通じて初めて、この土地がどんなふうに生きているのか、少しだけ理解できるような気がします。定年後だからこそできる、ゆっくりとした旅の時間。次はどの駅で降りよう、そんなことを考えながら車窓を眺める。それが今の旅の楽しみ方なんです。

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朝散歩で見かけたエゾシカのシルエット

Photo by Chatama on Pixabay

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