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【行ってみた!】関宿・湯の山温泉①|古い町並み大人さんぽ 夫婦2泊3日
関宿の古い町並み、格子戸が並ぶ昼間の風景

関宿は東海道五十三次の宿場町として栄えた歴史ある町。古い町家が並び、瓦屋根と格子戸が時を重ねた表情を見せる。夫婦で訪れたのは夏のこと。若い頃なら全部見て回ろうと駆け回っていたが、最近は違う。気になるところがあれば立ち止まり、疲れたら休む。そんな自由な歩き方がちょうどいい。時間を忘れて、ゆっくり町並みを眺める。それだけで十分。関宿での夫婦旅は、旅の本質を教えてくれた。

古い町並みがそのままに、東海道の宿場町を歩く

東海道の面影が残る関宿の町並みは、一歩足を踏み入れると別世界だ。駐車場から歩き始めると、古い町家がずっと続く。格子戸、漆喰の壁、重厚な瓦屋根。昔ながらの店構えも多い。妻が「こういうところ、いいね」と呟く。その言葉の通りだ。観光地だからといって、すべてを見て回る必要はない。足を止めたくなる建物があれば立ち止まる。店先を覗き込む。古い看板の傾き方ひとつにも、時間の重みを感じさせるものがある。普通のペースで歩いていても、不思議と時間が緩くなったような気がした。夏の日差しが町家の軒下に濃い影を作り、その暗がりから涼しい風が流れてくる。歩くたびに、新しい発見がある。昭和の看板、木製の扉、路地の奥に見える庭……。全部を見尽くそうとするのではなく、気になったものだけを追う。その自由さが、今の自分たちにはちょうどいい。

関宿の町家と瓦屋根の詳細

昼食と甘いもの、旅先での何気ない時間

昼食と甘いもの、旅先での小さな楽しみに関宿で出会った。土地らしいものを食べたいという妻の希望で、地元の昼食処を探す。食後には甘いもの。酒も好きだが、このごろは甘いものの方が体に染みこむ。二人で甘いものを食べながら、「今日はいい天気でよかったね」と話す。何てことのない会話だ。でも、こういう何気ない時間が、旅の思い出として一番心に残る。観光地だから何かすごいものを見なければいけない、という縛りを外すと、旅はぐんと気楽になる。関宿での午後は、そんなことをしみじみと感じた。

東海道の石畳と古い看板

予定を詰め込まない、大人の旅のテーマ

関宿での散策を終え、午後は湯の山温泉へ向かう。ここから旅のテーマが切り替わる。関宿では「歩く」。湯の山温泉では「休む」。その二つを組み合わせるのが今回の旅だ。若い頃なら、朝から予定を詰め込み、できるだけ多くの場所を見ようとした。でも、すべてを見なくてもいい。疲れたら休む。二人で話しながら歩く。そういう旅の方が、今は心地よい。関宿という古い町で「大人の歩き方」を学び、次の目的地へ。予定を詰め込まない夫婦旅は、時間をもっと大事にする旅なんだと気づいた。

店先の軒下と涼しい影

無理なく楽しむヒント

関宿は徒歩で十分回れる広さ。無理に全部見ようとせず、気になった場所だけゆっくり観察するのが正解です。夏は日中の熱さが厳しいため、朝早めに訪れるか、午後は町家のカフェで一休みするとよいでしょう。飲み物は事前に用意を。町並みを歩く際は、夫婦で歩くペースを合わせることが大切。一方が駆け足で回ろうとすると、せっかくの雰囲気が壊れます。立ち止まる自由さを互いに認める。そのくらいの気構えで訪れるのが、大人の町歩きです。

大人旅のひとこと

町を歩いていると、自分たちがどうして旅をするのか、あらためて考えさせられた。若い頃は「見ること」が旅だと思っていた。できるだけ多くの場所を訪ねて、経験を集めることが旅だと。だが、年を重ねると、旅の意味は変わる。見ることより、感じることが大事になる。同じ時間を同じ人と過ごすことの豊かさを知る。関宿の格子戸を眺めながら、妻と並んで歩く。その一瞬一瞬が、すべてだ。予定表に縛られない、気の向くままの散策。そうした時間の中にこそ、人生の本当の大事さが隠れているような気がする。夫婦で歩き、夫婦で見つめたこの時間は、これからも心に残るだろう。

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