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【行ってみた!】箱根一人旅①|急な休みで宿だけ予約、50代からの何もしない2泊3日
早川沿いの箱根湯本温泉街を歩く

仕事の合間に有給休暇の残りに気づいた。木曜と金曜、二日間だけ。宿の名前だけ決めて、あとは何も計画しなかった。東海道線のグリーン車で缶ビール、箱根湯本に着くと空気が柔らかい。温泉街をゆっくり歩き、温泉まんじゅうをかじり、吉池旅館に身を委ねる。一人だからこそ味わえる、静かな時間がそこにあった。 → 吉池旅館はこちら

急に休みが取れた

ずっと忙しかった。会議、メール、資料作り。休日さえ予定で埋まっていて、気がつけば心身ともにくたびれていた。そんなある日、有給休暇の残日数を眺めた。まだ残っていた。木曜と金曜だけ。宿の名前だけ決めて、あとは何も計画しないことにした。妻は仕事なので、今回は一人旅だ。東京駅のホームで、グリーン車のシートに身を沈める。缶ビールを一本開けた。小田原駅で箱根登山線に乗り換え、車窓から見える景色が少しずつ山っぽくなっていく。その瞬間、どことなく心がほぐれていくのがわかった。急ぐ理由はないのだ。箱根湯本駅に到着した時、駅を出た瞬間に気づいた。空気が違う。東京とは微妙に異なる湿度と柔らかさ。夏の日差しの中でも、どこか涼しい風が流れている。

吉池旅館の玄関と庭

温泉街をぶらり

温泉街をゆっくり歩くことにした。駅前から続く老舗の店並み。浴衣姿の観光客もいるが、平日の午後だからこそか、どこか落ち着いている。歩きながら店先を眺めていると、温泉まんじゅうの看板が目に入った。できたてをその場で一つ買った。まだ温かい生地を口に運ぶと、上質な甘さが広がった。疲れた体にちょうどいい甘さだった。噛むたびに、白あんの素朴さがじんわり感じられる。その甘さが、気持ちよく体に沁みていく。ゆっくり歩きながら食べることで、この旅が本当に始まったんだという実感が湧いた。

温泉まんじゅうのできたて

吉池旅館でしばし静寂

吉池旅館にチェックインしたのは午後三時過ぎ。江戸時代から続く旅館だという。古い建物だが、どこか磨き込まれた趣がある。部屋へ通されると、窓の先には早川が流れていた。重たい荷物を下ろし、すぐに温泉へ向かった。湯に浸かるのは、実にけっこうな行為なんだなと思う。日中の疲労がスルスルと湯に溶けていくようだ。湯上がりに部屋に戻り、冷えたビールを一本開けた。生ぬるい部屋で、少し昼寝をした。二日間の休みの中で、これほど何もしない時間を過ごすことは珍しい。

温泉の湯気と浴場の風景

早川沿いで夜を飲む

夕方になると、また外へ出た。吉池旅館を出て、早川沿いの遊歩道を歩く。水音と緑が耳に優しい。夕日が山間に傾き始めると、気温も下がってきた。路地を何本か入り込んで、小ぶりな居酒屋を見つけた。相模湾で採れた地魚、その土地の地酒。一人だからこそ、カウンター席に座って、隣の客の話を聞きながら飲むことができた。大げさに言えば、人間って案外シンプルなもので、旨い酒と旨い肴さえあれば、それで十分に幸せなんだなと思う。一人で飲むから余計に、そういうことが感じられるのかもしれない。夜明け前の暗い中、吉池旅館へ戻った。

居酒屋の地魚料理と地酒

無理なく楽しむヒント

平日の箱根湯本は観光客が少なめ。朝の散歩も気持ちいい。吉池旅館のような歴史ある旅館は、日中でも館内を歩き回る楽しみがある。靴は歩きやすいものを。温泉街は坂道が多いので、無理なく歩けるペースで十分。夏は日中の日差しが強いので、帽子があると楽。一人旅だからこそ、夜中に駅前のコンビニに寄ってお酒を調達するのも自由。自分のペースで、気ままに過ごすことが何より大切だ。

大人旅のひとこと

人生って、時々ふと休止ボタンを押したくなることがある。毎日が予定で埋まっていると、自分がどこに向かっているのか、何をしているのか、見失ってしまう。そんな時に温泉に浸かり、見知らぬ街を歩き、旨い酒を飲む。そういう時間の中でふっと思うのは、人間が必要としているのは、案外シンプルなものなんだということ。空気の柔らかさ、湯の温かさ、酒の味わい。そして何より、急ぐ理由がない、という自由だ。人生の半ばを過ぎると、そういう小さなことの価値が、本当にこたえるようになるんだね。

🏨 吉池旅館での一泊は、こちらから。 温泉旅館の格安予約サイト『一休.com』 ゆめやど

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